最新技術の『光るドレス!』が凄い!!

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蛍光色を入れたわけでもない。染めたわけでもない。『じゃあ、何!?
と思いますが、現代の最新技術によって、『光るドレス』なんてものが、出てしまいました!

その技術!知っておく価値あると思いませんか!!


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光るドレスとは!?

ドレス

これを開発したのは現代美術家のスプツニ子さんです。LEDを周りから照らすと、映画の世界感が広がるかのような、まさに幻想的な世界観が広がります。本当に実在するのですね。思わずうっとりしてしまいます。

この光のドレス、なんとシルクの原料から出来ていまして、遺伝子組み換えをしたものなんです。遺伝子組み換えというと、生物には難しく、まだまだクリアしなければいけない問題がたくさんあります。

しかし、容易に出来、世の中の生活をより豊かにするものは開発されやすくなってきているのですね。

どこで開発された?

ドレス

この光るシルクの原料を開発したのは、日本の研究所農業生物資源研究所(茨城県つくば市)です。

2000年に世界で初めて蚕の遺伝子組み換え技術に成功して以来、この分野の研究で世界をリードしています。
農業生物資源研究所(生物研)は、農業分野におけるバイオテクノロジー研究の中核機関として、これまでにない新たな生物産業を創出することを使命としています。

その研究所で開発されたのが、蚕に遺伝子組み換え技術を加えて作り出したLEDで光るシルクなのです。

LEDで光るシルクとは

クラゲ

光る素となっているのは、光るクラゲの遺伝子を利用した『オワンクラゲ』です。

このオワンクラゲから光る遺伝子を取り出し、蚕の遺伝子に組み込むことで光るシルクが出来るというのです!
もう、漫画の世界ですね!』とうとうここまで来たか、という感じです。

また、このオワンクラゲは最近様々な遺伝子研究で使用されているのか、蛍光タンパク質の遺伝子を組み込んだウィルスががん細胞を光らせることができ、まさに最先端なわけです。

光る遺伝子技術の最先端

様々な遺伝子技術に使用されているオワンクラゲですが、蚕の染色体の色々な場所にオワンクラゲの蛍光タンパク質の遺伝子を組み込むと、組み込んだ場所によって光る場所が変わることがわかりました。

上の写真は、蚕の成虫した蛾の全体が光っていますが、蚕の情報を司る部分である染色体にオワンクラゲの遺伝子を入れる箇所によって目が光ったり身体が光ったりと部分ごとにも光らせることも出来ます。

そんな蚕から出来たシルクだからこそ、LEDで光る神秘のシルクができるのですね。
新たな生命を作り出してしまったという感じで、このような技術が現実にあるのが、書いていて不思議に思います。

かなり難しい技術であることは間違いはないのですが、農業生物資源研究所の瀬筒秀樹さんは、そう難しい技術ではないとおっしゃっております。

今後の光る遺伝子技術の展開

ドレス

シルクを光らせる技術があれば、光るタンパク質の代わりに他のタンパク質も作ることができる

こんなことを言っているものですから、この技術を生かしたクモの遺伝子をシルクに組み込んだ「クモ糸シルク」も開発されています。これは、通常のシルクの1.5倍ほどの強度を持つ糸になるようです。衣服や手術用の糸などに利用が見込まれています。

さらに、シルクの特徴である、静電気を起こしにくくチリやホコリを寄せ付けないことや、タンパク質(18種類のアミノ酸)から構成されているので人間の肌ととても相性が良いのです。化学繊維や綿と比べると、吸湿性や保湿性、放熱性にも優れていますし(綿の約1,5倍ほど)素材の耐熱性も360度と普通の化学繊維が200℃しかもたないことを考えると非常に強いことがわかります。

まとめ

今回、光るシルクの話をさせていただきましたが、遺伝子組み換え技術という新たな技術確立をすることによって、さらに素材が良くなり私達の生活に欠かせないものになるということがわかりました。

特に環境問題における緑化を行うための遺伝子技術を行うことで、乾燥した地域、特に砂漠地帯での緑化も期待されています。医薬品に関しても、遺伝子組み換えによる新しい医薬としてのタンパク質の研究も進んでいます。

光るシルクのように遺伝子組み換え技術によってさらに地球環境や私達の生活に役にたっていくことが今後期待できますね。(^-^)

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