一見すると金属の板だが、折り紙をするように何でも形を変えることができる金属ってご存知でしょうか?
何でも自由自在に曲げられる金属に注目してみました!
何でも自由自在に曲げられる金属とは?
実は、このクニャクニャに曲がっているお皿や花瓶などは、錫(スズ)という金属でできています。
一見すると普通の金属の板にみえますが、
折り紙をするように形を変えることができる錫(スズ)を使ったスズ紙が注目を浴びています。
特徴と言えば、やはりこの柔らかさ!
自由自在に形を変形できるので、工夫次第ではどんな形にも変形することが出来るのです。
例えば、小皿・筆置き・ペン立てなど、今まであるようで無かった食器などが、
自分のイメージ通りに形を変えることができる。
まさにスプーン曲げが誰でも出来てしまう柔軟性のある面白い金属です。
柔軟性のある金属の生みの親
このスズ紙を開発したのは、寺院用のりんを専門に製造している
シマタニ昇龍(富山県高岡市)さんです。
金属のリンを金鎚で叩くことによって板から形を絞り上げ、
丸みを整え音の調律までする技術をもつこの会社は、お仏壇のお椀状などを作っています。
色々な種類の金鎚をもっており金属を叩く職人は全国でも10人ほどしかいないとのこと。
『職人中の職人技だということが、伝わってきます』
そのうちの3人がシマタニ昇龍で働いているということで、
金鎚の高度な技術がぎゅっと詰まった製品を作っております。
錫紙を作る日本の技術!!
数少ない技術をもった職人さんが開発したスズ紙は
圧延を繰り返すことによって柔軟性を持つことができ、0.7mmまで薄くすることができます。
この形で最終的にはスズ紙ということになりますが、
通常ではスズは5mmくらいの金属厚なのですが、その状態では金属疲労がでてしまいます。
そのため、『職人の技でリズミカルに金鎚で叩くことにより、
分子構造に変化が起き、柔軟性が生まれていくのを利用するといいます。』
『子供の頃、粘土をこねて柔らかくした感覚に少し似ているでしょうか』
『スズ紙は金属ですので、シマタニ昇龍さんの発想はまさに究極ですね。』
錫紙の魅力
曲げ伸ばしにより生まれた自分で形づくる楽しみがスズ紙の魅力であり、
『Do it yourself』にはもってこいです。(^-^)
スズ紙を使用して作ったものが、食器にもなるし、色々な造形を自分の思いのままに作ることができるのも
うれしいですね。
ネット通販では、四角いサイズ(135mm×135mm)で販売されており、
商品名は(かざはな/さみだれ/あられ)といった各模様から選択が可能です。
そのままの形でも使用できますし、作り変えたい方は、別売りで’ころ’も購入可能です。
食器に一工夫加えたい方、部屋のおしゃれアイテムに利用したい方
スプーン曲げのように簡単に曲げることができる金属「スズ紙」
お一ついかがでしょうか!