福岡市東区の九州大箱崎キャンパスにて、火災があった事件で、焼け跡から一人の遺体が発見されました。
遺体に関しては、大学に通っていた元院生ではと言われていたが、その身元の詳細が今回明らかとなりました。
一時期ニュースでは、大学への恨み説か?と言われていたが、ある物が決定的となり、本人の身元が判明しました。
今回は、遺体が判明した元院生の自殺までの壮絶な人生をご紹介します!!御冥福をお祈りいたします。
事件の詳細
7日、九州大学箱崎キャンパスで火災があった事件で、遺体は研究室に出入りしていた職業不詳の男性(46)と発表しました。事件の詳細について迫ります。
出典:西日本新聞
死因はやけどによる火傷死。男性が放火、自殺したとみて調べている。
男性は九大法学部の卒業生。
署によると、研究室の内側からテープで目張りがされた上、遺体の近くに灯油用のポリタンクやライターがあった。自宅からは、9月上旬にポリタンクを購入した際のレシートも見つかったという。
署は、現住建造物放火か、非現住建造物放火の疑いで、男性を容疑者死亡のまま書類送検することも視野に入れている。
出典:西日本新聞
元院生の46歳ということですが、九大によると、男性は大学院に進学し、2010年の退学後も研究室を使用。大学院は、9月末に同市西区の伊都キャンパスへ移転を完了する予定で、男性に再三退去を求めていた。ということです。
ただ単にわがままなのかと思ってしまいますが、自殺をした元院生は、研究に夢をかけた人生であることがわかりました。後ほど、ご紹介いたします。
九州大キャンパスの元院生のプロフィール
九州大で火災から自殺を図った元院生のプロフィールをまとめていました。
名前 :不明(九州大の元院生)
年齢 :46歳
経歴 :15歳で自衛官になったが退官
:九州大学法学に入学。憲法を専攻し、1998年に大学院に進学
:修士課程を修了して博士課程に進んだが、博士論文を提出しないまま2010年に退学
住所 :福岡市東区(九州大と同じ区になります)
九大によると、男性は大学院に進学し、2010年の退学後も研究室を使用。大学院は、9月末に同市西区の伊都キャンパスへ移転を完了する予定で、男性に再三退去を求めていた。
性格が苦しく、大学へ入り浸っていた!?
元院生は、かなり生活が苦しかったようでして、それでも夢を追いかけていたことが判明しております。
福岡市東区の九州大学箱崎キャンパスの火災で亡くなった卒業生の男性(46)は、2010年の退学後も常勤の研究職を目指していたが、非常勤職を“雇い止め”に遭うなどして困窮を深めた。
家賃の支払いも滞り、肉体労働を掛け持ちして研究室で寝泊まりするようになった。
そこに学舎の移転が重なる。
出典:西日本新聞
何でもそうですが、好きなことを求めていくと生活が出来なくなる。まさに典型的な例ではないでしょうか。
しかし、やりたいことを求める姿は非常に素晴らしいのですが、放火自殺はまずかったですね。
自殺した元院生の男性は、一通の手紙を大学へ送っています。
「耐乏生活を強いられる」「経済破綻に直面」-。男性は親交のあった大学関係者に宛てたメールで、苦しい胸の内を訴えていた。
出典:西日本新聞
誰かが少しでも、手を差し伸べてあげればよかったのでしょうけど、どちらかというと厄介者扱いされていたのでしょう。
お金もないし、働く手もない、年齢が年齢とくると、世の中の厳しい現実では、だれも手を差し伸べられないのかもしれませんね。
自殺した元院生の学業力とは?
研究をしたくて大学に通っていましたから、相当の実力があったことが考えられます。
ドイツ語を勉強し、文献の校正ができるほどの力を付けた。生前は少なくとも県内の二つの大学で非常勤講師を務める傍ら、教授の研究補助もしていた。元教授は「授業の発表も丁寧で、論文を書く能力もあったのに」と振り返る。
大学側によると、男性は15年以降、研究室を1人で使用。ただ、顔を出すのは夜間で、ほかの院生と接触しない“孤立”状態だった。
出典:西日本新聞
本人も、学生に気を使っていたのではないでしょうか。自分と同じように研究に没頭する生徒の邪魔だけはしたくなかったのかもしれませんね。なるべく、夜間にひっそりと研究を続けていたのではないでしょうか。
九州大に心の内をメールで明かしていた内容とは!?
ただ単に、大学に忍び込んでいたわけではないことが判明しました。
本人の胸の内をこう明かしております。
月末払いの家賃を振り込もうとしましたが、金額が足りませんでした。経済破綻に直面しています(昨年6月1日)
3、4月はほぼ無給だったことや、専門学校の非常勤職が“雇い止め”となり、5、6月の月収は14万5千円とつづった。
10万円借りることができました。なんとか過ごせそうです(同月4日)
出典:西日本新聞
大学側に受け入れてもらえなかったため、当たり前ですが、男性はバイトを始めていることを明かしています。
男性は同月から昼間に週4回、宅配便の仕分けのアルバイトを始めた。
昼のバイトを始める時73キロあった体重が、現在61キロ(今年3月12日)
昨年12月からは夜も週4回、肉体労働の別のバイトも掛け持ちしていた。
研究室の移転も始まっています。宝くじが当たるなどしない限り、泥沼から脱出できないでしょう(7月27日)
時の経過とともに、事態は悪化しています(8月9日)
出典:西日本新聞
この頃は夜のバイトを週6回に増やし、研究室に寝泊まりする状態だったと話しています。
大学院生は、皆厳しい現実を共有!
辛い思いをしていたのは、自殺をした院生だけではなかったことが明らかになっています。
「院生はみな厳しい現実を共有していた。私が彼だったかもしれない」。男性をよく知る研究者は声を落とす。
大学院生が研究を続けて「教授」や「准教授」といった常勤職を得るのは容易なことではない。
文部科学省によると、博士号取得者または博士課程の単位取得者で、大学などに任期付きで籍を置きながら研究を続ける人を「ポストドクター」と定義し、1万5910人(15年度)に上る。男性は「ポスドク」に当たらないが、大学側も今年5月までは「ポスドク」と誤解して研究室の利用を黙認していた。
出典:西日本新聞
大学側も、院生や博士課程の人が就職困難なこを分かっているのですね、今年5月までは、研究室の利用を黙認していたことが分かっていましたから、このような事件が起こってしまって大学側も悲しんでいるのではないでしょうか。
なぜ自殺を?
男性と長年交流のあった元九大教授の木佐茂男弁護士は、男性の心中をこう推し量る。
「彼は純粋に研究する場が欲しかったはず。労働と研究の両立が困難で、思いあまったのかもしれない。(学舎と)一緒に灰になってもいいと思っていたのではないか」(西日本新聞)
今の世の中、好きなことだけでは食べていけないのが現状ですが、夢を追う人たちのためにも、自殺だけはしてほしくなかったですね。
それを乗り越えて夢に向かって走っている人たちはたくさんいるのですから。御冥福をお祈りいたします。
まとめ
今回の事件をみて、ネットからはたくさんのコメントが寄せられていました。
一部になりますが、確認をして終わりにしましょう。
新キャンパスへの移転が決まってたから、めぼしい研究室やら学校の備品やら諸々が運び出されちゃって、ここ1、2年はほぼ野放しだったからねぇ。この人も院卒とはいえどこにも行く当てなくてズルズル居座ってたクチだけど、大学自治の名の下に、勝手に研究室を自分の部屋にしてたからなぁ。怪しげなオッサンもウロウロしてたって話もあったし。人死んでるから不謹慎ではあるけど、これくらいで終わって良かったのかもね
出典:yahoo!news
大学の先生が善意で卒業生にも研究環境の一部を提供することはあっても居座るというのは信じがたい。
出典:yahoo!news
そもそも施錠されてないの?
まず そこだよね?
それに無断使用がわかった時点で
不法侵入で訴えなきゃダメでしょ
挙げ句に破壊されちまうとは
大学って確かに誰でもが
立ち入り出来るイメージあるけど
ちょっと緩くないですか?
出典:yahoo!news